森川鉄道(架空)

豊岡電車209号車



209号車について
209号車は、戦後に豊岡電軌が急行用に製造した18m級の電車です。
温泉急行に充てるために製造されたため、豪華な内装を誇り、
当初は吊りかけ駆動でしたが、それでもかなりの登坂能力を持っていました。

製造されたばかりの頃は、鍵野方面への急行で活躍していましたが、
鍵野で折り返し待ちをしている最中に線路が使えなくなり、そのまま不通区間に取り残されてしまいました。
その後、路線が廃止となり、急行も運行がなくなりましたが、
209号は鍵野駅から運び出され、羽田川工場にて修繕を受けた後、運用に復帰。
復帰後は豊岡町-役場前間の列車に優先的に充てられていました。

豊岡電車となってからは、その登坂能力を活かして、峠越えの準急運用に充てられました。
後輩車が製造されてからも、準急運用を中心に幅広く活躍。
信号装置等の関係から、栄町鉄道線には乗り入れたことはありませんが、それでも
豊岡電車線内なら、走れないところは無いという万能性を発揮して活躍していました。

現在では、豊岡支線や野倉町支線の各駅停車・準急が運用の中心。
製造から50年を過ぎると、さすがに老朽化が目立つようになり、日中は車庫で昼寝することが多くなりました。
昨年末、209と同時期に製造された207・208が相次いで廃車されたことから、
209も近いうちに廃車されるのでは無いかと囁かれています。


△野倉町線で活躍する209。クリーム+赤の塗装は、豊岡電車の標準色となった。


模型について
模型は、プラ板からのスクラッチ。ただし、屋根板はGMキットから持ってきています。
側面はいわゆる「日車標準型」の窓配置とし、急行型らしくしました。
おわん型ベンチレータは、お金が無かったので、
プラモデルのランナーの端を丸く整形してそれらしく作りました。


△戸袋窓は無く、ドアはスライドしてそのまま窓部分に入り込む構造。


△豊岡町駅に進入。隣ホームの豊橋鉄道からの転属車によって、同僚だった207・208は駆逐された。


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