森川鉄道(架空)

豊岡電車704号車・353号車



704号車・353号車について
704号は豊岡電車が自社工場にて製造した、万能型の電車です。
豊岡初の新性能車・冷房車として誕生しました。
当時はまだ大手私鉄ですら冷房化がそれほど進んでおらず、地方私鉄に登場した冷房新性能車は注目の的でした。

当初より方向幕を装備しており、サボ部分は幕に無い行き先や広告を表示するのに使用されました。
また、冷房装置の関係で天井が低くなることから、車内空間を確保するために床面が下げられ、
他車と比べて客用ドアの天地が低く、窓上の空間が広い独特な側面となりました。
前面はそれまでの電車に比べて大きく開放的な窓で、低運転台ですが良好な視界が確保でき、運転手に好まれました。

704号は登場時より急行運用に充てられていましたが、沿線人口が増えてくると、
特に記念橋から栄町鉄道線に乗り入れたときに客席が不足する事態が生じるようになりました。
そこで、豊岡電車では704号を2連化することを計画。
当初は、同一仕様の相方を製造して連結する事が考えられていましたが、
当時の豊岡電車の経営は厳しく、冷房車を新造するのは難しかったので、計画は頓挫。
仕方ないので、105号を相方として連結し、しばらく急行運用に充てる事になりました。

105号は戦後製造された非冷房車。さすがにそのま急行運用に充てるには、車内設備や走行性能面で難がありました。
急行運用に充てられてから数年後、豊岡電車は当時の営団地下鉄から、廃車となった300型を購入。
近鉄で廃車になった特急者よりシートと冷房装置を持ってきて、353号として整備しました。
こうして、704号と353号がペアで急行運用に入るようになりました。

両者は現在も、豊岡町-栄町間の急行列車を中心に運用されています。


△105号と組んでの急行運用。105号はこのとき704号にあわせてクリーム+赤帯に塗り替えられた。


模型について
704号はペーパースクラッチです。
東京に移る前に製作を開始していましたが、なかなか製作時間がとれず、
完成したのは昨年6月、1年半もかかってしまいました。
下地処理に時間をかけたため、表面は奇麗になりましたが、塗装がぼってりとしてしまって台無しに。
18m級動力のウエイトを真ん中で半分に切り、できた空間に座席を配置してあります。
353号は上述の通り、営団300キットを塗り替えて近鉄のクーラーを載せました。


△単独で急行運用に入る。


△105は走行装置の関係上、無動力状態で牽引されていたが、コレが意外と重く足を引っ張ることに。


△353は屋上に乗るでっかいクーラーが特徴。正面方向幕は使用せず、他車と共通のものを室内に取り付けている。


△冬季は704のパンタが離線しやすいので、制御車ながら353が予備パンタを装備している。


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